White Magic ~俺様ドクターの魔法~


******
「ほんまに心配した・・・」

「えっ?」


瞬さんは、玄関に入るなり振り返ると、私を抱きしめた。

その苦しそうな声に私は「何が?」と思ったが、声が出て来なかった。


「好きな男ができたんやと思った」


こんなことを言うのは、本当に瞬さんなのだろうか?

しかも、私に好きな男?あり得ないし。

私が何も言わないでいると、彼は口を開いた。


「だってさ、昨日まで俺の家に来るって言ってたのに、急に同窓会ってありえなくない?絶対何かあると思って行ったら、束村と仲良く話してるし。あいつと会ってたのかよって」


「ごめんなさい。私、同窓会があることをすっかり忘れていて・・・・・・束ちゃんに言われるまで気付かなかったの」



こんな恥ずかしい理由まで答えたのに、彼の表情は晴れなかった。



< 178 / 307 >

この作品をシェア

pagetop