甘いヒミツは恋の罠
「瑠夏にでも聞いた? あんまり知ってる人はいないはずなんだけどな。後継って言っても、所詮は妾の子だからね、影は薄いよ」
(やっぱり……そうなんだ)
自分で確かめておいて事実を知ると、二の句が継げなくなってしまう。
「だけど、同じ御曹司でも僕は瑠夏みたいに女たらしじゃないし、いい加減なことは言わない」
大野が真剣な眼差しで紅美を見つめる。
「本気なんだ。紅美さんのこと……あんないつまでも過去に囚われて自分を見失ってる男なんか放っておいて僕と――」
「過去に囚われて……?」
「――……」
すると大野がバツの悪そうな顔をして、さっと紅美から目を逸らした。
「過去に囚われて自分を見失ってる男って……朝比奈さんのことですよね? どういうことですか?」
大野は、紅美の強い視線に耐えかねたようにため息をつくと言った。
(やっぱり……そうなんだ)
自分で確かめておいて事実を知ると、二の句が継げなくなってしまう。
「だけど、同じ御曹司でも僕は瑠夏みたいに女たらしじゃないし、いい加減なことは言わない」
大野が真剣な眼差しで紅美を見つめる。
「本気なんだ。紅美さんのこと……あんないつまでも過去に囚われて自分を見失ってる男なんか放っておいて僕と――」
「過去に囚われて……?」
「――……」
すると大野がバツの悪そうな顔をして、さっと紅美から目を逸らした。
「過去に囚われて自分を見失ってる男って……朝比奈さんのことですよね? どういうことですか?」
大野は、紅美の強い視線に耐えかねたようにため息をつくと言った。