甘いヒミツは恋の罠
※ ※ ※
フェアで展示したネックレスの販売へ向けた企画書が通り、仕事も一段落した。定時に近づくに連れて紅美の気持ちは段々と憂鬱になっていった。
「皆本さん?」
「あ、はい」
「皆本さん、ここのところいつも最後まで残って頑張ってますね」
隣の席に座っていた結衣から声をかけられ、紅美は慌てて作り笑いをする。
「私、要領悪くて……みなさんより仕事が遅いんですよ」
紅美は、いつもオフィスに誰もいなくなってから店長室へ行っていた。遅くまで残っているのは、あまり自分が店長室に通う姿を見られたくなかったからだ。
「たまには一緒に帰りませんか?」
「え……っと」
朝比奈のマンションを飛び出してからというもの、どうしても顔を合わせづらい。けれど、これで店長室に行かなければ逃げたと思われかねない。
フェアで展示したネックレスの販売へ向けた企画書が通り、仕事も一段落した。定時に近づくに連れて紅美の気持ちは段々と憂鬱になっていった。
「皆本さん?」
「あ、はい」
「皆本さん、ここのところいつも最後まで残って頑張ってますね」
隣の席に座っていた結衣から声をかけられ、紅美は慌てて作り笑いをする。
「私、要領悪くて……みなさんより仕事が遅いんですよ」
紅美は、いつもオフィスに誰もいなくなってから店長室へ行っていた。遅くまで残っているのは、あまり自分が店長室に通う姿を見られたくなかったからだ。
「たまには一緒に帰りませんか?」
「え……っと」
朝比奈のマンションを飛び出してからというもの、どうしても顔を合わせづらい。けれど、これで店長室に行かなければ逃げたと思われかねない。