甘いヒミツは恋の罠
※ ※ ※

 結局、あの時店長室のドアのところにいたのは誰だったのかわからないまま数日が過ぎていった。


 デザイナー部ではフェアが終わり、今度はクリスマスの限定アクセサリーのデザイン企画で忙しない雰囲気が漂っていた。


(またネックレスデザインかぁ……)


 フェアの時もネックレスだったため、今度は別のアクセサリーに挑戦してみたいと思っていたが、上からの指示で再びネックレスのデザインをするように言い渡されてしまった。しかし、仕事は選んではいられない。


「考え事ですか?」


「え? ま、まぁ……そんなところです」


 紅美がぼんやりしていると、結衣が声をかけてきた。
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