冷たい上司の温め方

「こんな夜にひとりで出かけるな」


彼は意外と優しいところもある。
前にFaxを送りにコンビニに行った時もそうだった。

でも、今は却下。


「楠さんは自分の心配してください。
早く治してくれないと、私も笹川さんも迷惑です」


私の言葉に観念した彼は、近くの薬局を教えてくれた。

薬局までは、走って五分ほどで着いた。
楠さんがあんまり心配するから、走ったのだ。


閉店ギリギリで飛び込んで、解熱剤とスポーツ飲料を買う。

最近の薬局は便利だ。
食べ物も多少は売っている。

おかゆを作るための卵とプリンを買うと、再びダッシュでマンションに帰る。
楠さんにプリンって全然似合わないけど、私は熱が出たときはプリンが食べたくなるから、買ってみた。

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