冷たい上司の温め方

タマゴを見たら、勝手に体が動いた。

近所のスーパーで他の買い物を済ませると、ゆでタマゴを作り始めた。
そして、その横でチキンとアスパラの炒め物を作り、エビフライを揚げる。

ゆでタマゴが出来上がると、つぶしてマヨネーズで和え、パンに挟む。
他にハムときゅうりのサンドウィッチも用意した。

一人分でよかったはずなのに、出来上がったのはどう見ても二人分はあった。


お弁当箱に詰め終えると、すぐに家を飛び出した。
お昼には間に合うかもしれない。


私が向かったのは、楠さんのマンションだ。

彼のマンションには、十二時半にはついた。
でも、マンションのエントランスまで来て、動けなくなった。

勢いでここまで来たけど、頼まれたわけじゃない。
まして、私がこうして押しかけるのは、迷惑かもしれない。


< 331 / 457 >

この作品をシェア

pagetop