冷たい上司の温め方

悪ふざけをやめないふたりと、後ろに伸びていく客の列。
あの社員は、見てみぬふりだ。

そして……私は、もうそろそろ限界、かも。


「あのっ!」

「邪魔だ」


私が大きな声を張り上げたその時、ふたりを押しのけてそう言い放ったのは……。


「なんだよ、お前」

「見てみろ。こんなに客が待ってる。注文しないなら失せろ」


彼は茫然とする私を余所に強い口調でそう言うと、その場の全員の視線を浴びたふたりの男は舌打ちをしながら帰っていった。


そして、今度は私の顔をあの鋭い目で見つめる……。


「く、楠さん。どうしてここに?」

「どうしてって、俺だってハンバーガーくらい食うし。お前、不合格」

「不合格って?」


どういう意味?

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