それでもキミをあきらめない



「君、目が悪いんでしょ」

「いえ、2.0あります」

「なんでだよ!」

「なんでと言われても……」
 

通りかかる生徒たちがちらちらとこちらを盗み見ている。

中には野次馬根性で立ち止まる人もいて、背中を冷たい汗が流れ落ちた。
 

星野彗はただ立っているだけでやたらと目立つのだ。

そんな彼に腕を掴まれていたら、わたしまで注目を浴びてしまう。


「あの、離してください」

「だって逃げるじゃん」

「……逃げないから」


高槻くんを眺めるついでに星野彗が視界に入ることはあったけれど、こんなに間近で見るのは初めてだった。
 
太陽の下で改めて見ると、色白の肌と整った顔だちに金色の髪がよく似合っていて。

その場に佇んでいるだけなのに他の人とは違うきらきらしたオーラを放っている。


確かに、『誘いを断られたことがない』と自信たっぷりなのもうなずける。



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