それでもキミをあきらめない



野次馬はいなくなったけれど、相変わらず通りかかる人、特に女の子はみんな星野彗に目を奪われていく。


高槻くんもそうだけど、存在しているだけで人を惹き付けるような人は、目に見えない芯みたいなものを持っていて、

この人の場合はきっと自分に対しての自信が、その芯を太く強くしているのだと思った。



そうじゃなかったら、こんなに沢山の視線を毎日のように浴びていて耐えられるはずがない。



ふと、登校中の生徒たちからどんなに注目をされても涼しい顔をしていた高槻くんの姿が思い出された。

昨日の朝、一緒に登校したときの光景がよみがえって、胸に痛みが走る。



『あんなブスに告るなんて、ほんとすげーよ』



頭痛を引き起こしそうな甲高い声でそう言ったのは、今わたしの正面に立っている金髪の彼だ。


それなのに今、同じ口で、今度はわたしを可愛いと言う。


メイクの威力に驚かされるのと同時に、なんだかやりきれない気持ちになった。



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