それでもキミをあきらめない
「それオモロイ! 最高!」
「君みたいな可愛い子、うちのクラスにいねえし!」
げらげらとお腹を抱えている彼らの言葉に、耳を疑った。
かわいい?
「ねー暇ならさ、一緒にお化け屋敷行かない? 俺らのクラスの出し物で、これがなかなか本格的で」
「ごめんなさい、わたし、行かなきゃ」
「え、ちょっと」
ふたりを振り切って、走り出した。
空っぽのトレーを抱えて、人にぶつかりそうになりながら、生徒玄関に飛び込む。
鏡。
鏡は――
電気の消えている校舎の一階は窓もなく、薄暗い。
廊下にトレーを立てかけて、玄関から一番近いトイレに入った。
電気をつけると、正面に大きな鏡が現れる。
そこに映っていたのは――