幸せにする刺客、幸せになる資格
僕は、自分を過少評価する亜香里さんを見て、もしかしたら自分がそうさせてしまったのかとハッとした。
十分、彼女は女性としてのスキルは高いと思う。
むしろ、僕の方が男性として未熟で、経験値も足りない。
「また、大和にアップルパイ、作ってもらえませんか?」
『え?』
大和は亜香里さんの作るアップルパイが大好物。
でも、僕のちっぽけな意地が邪魔をして、その空気を読んだ彼女は、しばらく作ってきていない。
「僕、婆ちゃんの助けを貰いながら、朝昼晩の食事の準備は出来るのですが、スイーツ関係は全く作れなくて」
『分かりました。収穫終わったら、そのりんごを使ってアップルパイ、作ってきます』
彼女は笑顔で俺に言った。
『ただいまぁ』
『あ、大和くん帰ってきましたよ』
リビングを覗いた大和くん。
『あ、やっぱり亜香里ちゃんだ。アップルパイは?』
「今日はないよ。おばさんが昨日持ってきてくれたタルトの残りがあるから、手を洗ってきなさい」
『はぁい』
僕は昨日紗英から貰った東京では有名なタルトが乗っている皿を冷蔵庫から出した。
十分、彼女は女性としてのスキルは高いと思う。
むしろ、僕の方が男性として未熟で、経験値も足りない。
「また、大和にアップルパイ、作ってもらえませんか?」
『え?』
大和は亜香里さんの作るアップルパイが大好物。
でも、僕のちっぽけな意地が邪魔をして、その空気を読んだ彼女は、しばらく作ってきていない。
「僕、婆ちゃんの助けを貰いながら、朝昼晩の食事の準備は出来るのですが、スイーツ関係は全く作れなくて」
『分かりました。収穫終わったら、そのりんごを使ってアップルパイ、作ってきます』
彼女は笑顔で俺に言った。
『ただいまぁ』
『あ、大和くん帰ってきましたよ』
リビングを覗いた大和くん。
『あ、やっぱり亜香里ちゃんだ。アップルパイは?』
「今日はないよ。おばさんが昨日持ってきてくれたタルトの残りがあるから、手を洗ってきなさい」
『はぁい』
僕は昨日紗英から貰った東京では有名なタルトが乗っている皿を冷蔵庫から出した。