幸せにする刺客、幸せになる資格
『だって、お父さん、亜香里ちゃんが好きなんでしょ?僕のことは気にしないでよ。僕のお母さんは、あそこで笑っているから、もう大丈夫だよ』
大和が指差すのは、和室の仏壇にある紅葉の遺影。
『だから、今度は亜香里ちゃんが僕のお母さんになってよ。そうすればお父さんと一緒にここに住めるんでしょ?』
「大和・・・」
大和は僕が思っていた以上に、ずっと大人だった。
寝そべっている大和を起こし、僕はその隣に座った。
「大和の言う通りだよ。お父さんは、亜香里ちゃんが大好きで、ずっと一緒にいたいって亜香里ちゃんに話したんだ。お父さん、大和と亜香里ちゃんと一緒に幸せになりたい。いいかな?」
『うん!アップルパイたくさん作ってくれる?』
大和は背後にいた亜香里に尋ねた。
『もちろんだよ。アップルパイ以外のお菓子もたくさん作るし、あと一緒に遊ぼうね』
『やったぁ』
思いがけず、大和が俺達のことを承諾してくれたんだ。
僕にも幸せになる資格があるということで、いいんだよな?紅葉。
亜香里が帰って、大和が寝た後、僕は静かに仏壇の扉を開けて、心の中で彼女に尋ねていた。
大和が指差すのは、和室の仏壇にある紅葉の遺影。
『だから、今度は亜香里ちゃんが僕のお母さんになってよ。そうすればお父さんと一緒にここに住めるんでしょ?』
「大和・・・」
大和は僕が思っていた以上に、ずっと大人だった。
寝そべっている大和を起こし、僕はその隣に座った。
「大和の言う通りだよ。お父さんは、亜香里ちゃんが大好きで、ずっと一緒にいたいって亜香里ちゃんに話したんだ。お父さん、大和と亜香里ちゃんと一緒に幸せになりたい。いいかな?」
『うん!アップルパイたくさん作ってくれる?』
大和は背後にいた亜香里に尋ねた。
『もちろんだよ。アップルパイ以外のお菓子もたくさん作るし、あと一緒に遊ぼうね』
『やったぁ』
思いがけず、大和が俺達のことを承諾してくれたんだ。
僕にも幸せになる資格があるということで、いいんだよな?紅葉。
亜香里が帰って、大和が寝た後、僕は静かに仏壇の扉を開けて、心の中で彼女に尋ねていた。