恋輪(RENRIN)
乙女の祈り
亨ちゃんが初めてくれたプレゼント。
小学校の卒業制作で作ったオルゴールを、
欲しがったあたしに、
「絢音にはもっと可愛いのあげるよ。」
そう言ってキーホルダー型のオルゴールをくれた。
後で知ったのは、
とうじ、駅前にある雑貨屋さんの前にあるガシャポンで
何度も何度もチャレンジして
持ってきてくれたらしい。
まだ6年生だった亨ちゃんがおこずかいを使って
私のために探してきてくれたおもちゃのオルゴールは、
暫くして壊れてしまったけど、
その時の曲、乙女の祈りは、
あたしの中で、亨ちゃんと繋がる大切な思いの詰まった曲なのだ。
ピアノはあまり得意でないけど、
この曲だけは完璧に弾ける。
亨ちゃんの誕生日に弾いてプレゼントしたこともあった。
そうよ大切な大切な思い出は沢山ある。
亨ちゃんの中にだってあたしとの思い出はたくさん残っているはずなの。
亨ちゃんがあたしの特別と同じように、
亨ちゃんだってあたしは特別なはずなの。
そう思ったら急に軽くなってむくりと起き上がった。
携帯を手に取りと受信画面に触れて
コールする。
辛いの会いに来て……
その一言で亨ちゃんがとんできてくれたら
あたしはこの思いを伝えようと決意した。
亨ちゃんが初めてくれたプレゼント。
小学校の卒業制作で作ったオルゴールを、
欲しがったあたしに、
「絢音にはもっと可愛いのあげるよ。」
そう言ってキーホルダー型のオルゴールをくれた。
後で知ったのは、
とうじ、駅前にある雑貨屋さんの前にあるガシャポンで
何度も何度もチャレンジして
持ってきてくれたらしい。
まだ6年生だった亨ちゃんがおこずかいを使って
私のために探してきてくれたおもちゃのオルゴールは、
暫くして壊れてしまったけど、
その時の曲、乙女の祈りは、
あたしの中で、亨ちゃんと繋がる大切な思いの詰まった曲なのだ。
ピアノはあまり得意でないけど、
この曲だけは完璧に弾ける。
亨ちゃんの誕生日に弾いてプレゼントしたこともあった。
そうよ大切な大切な思い出は沢山ある。
亨ちゃんの中にだってあたしとの思い出はたくさん残っているはずなの。
亨ちゃんがあたしの特別と同じように、
亨ちゃんだってあたしは特別なはずなの。
そう思ったら急に軽くなってむくりと起き上がった。
携帯を手に取りと受信画面に触れて
コールする。
辛いの会いに来て……
その一言で亨ちゃんがとんできてくれたら
あたしはこの思いを伝えようと決意した。