Only

「彼氏いるんなら、もっと警戒した方がいいんじゃねえの?俺の事」

両手首を掴まれて、壁に押し付けられる。

「ちょっと…光、なんで…」

「キケンだとは思わねえの?ベランダは繋がってるし、ドアに鍵もない」

「やめ…光、ちょっと落ち着いてよ」

「ほぼ同室だぜ?俺ら」


どんどん顔を近付けてくる光。

両手首を押さえつけられてるせいか、身動きがとれない。

「…っ、光こそ彼女がいるんだから、こんなことするの、やめれば?」

「な…お前…」

顔を歪ませる光。


…やめてよ。

そんな顔しないでよ。

何となく、光の顔を見れずにうつ向いていると。

「なあ、輝…」

「?ちょ………!?」


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