理想の都世知歩さんは、




もう、誰に問われてもしあわせだと言える気持ちだった。帰りを待っていた。


ご飯を作り終えた後も何だかそわそわしてしまい、キッチンをうろうろしたあと思い出してメイクを落とし、お風呂に入った。

お風呂から上がって目は冴えていたはずだけど、椅子に座って雑誌を捲り始めたらうとうとしてきて。

絶対寝たくないと思って、伸びをしたり立ち上がって屈伸運動をしたり、意味もなく自分の部屋に行って歩き回ってダイニングに戻ってきたりを繰り返す。


ぜったい、寝ないぞ。


都世知歩さんからはその後もう一件だけ連絡があった。

『お土産も買った』のだそうだ。


それに関しては聞かない方がいいかと思ったので、何も返さなかった。




そして、22時前。



スマホを手に、握りしめたまま。

我慢できず腕を枕にダイニングテーブルの上で眠ってしまっていた私。



部屋に鳴り響いたチャイムの音で飛び起きた。





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