BULLET for MY VALENTINE
「ロイ、お前は何も分かってはいないんだ!戦争は人間が最も触れてはいけないものなんだぞ!?」


「今のワーナーさんの言葉は僕には絶対届かないよ!!僕には僕の人生がある…ワーナーさんと逆さ!ワーナーさんは逃げて、僕は立ち向かうんだ!!」

「――――っ」


パン、という軽い、乾いた音。


気が付けば。ジャクソンはロイの頬を叩いていた。

叩いて、少し呆けていたが、ハッとジャクソンは我に返った。同時に血の気が引く。


「…………………やっぱり」


ロイが、口の中が切れたのだろうか、唇の端に血を滲ませてジャクソンを睨んでいた。


「やっぱりね」

「ロ、ロイ……」

言葉が続かない。真っ白になり、何も浮かんでこない。


「やっぱり…そうなんだ」


何が…やっぱりなのだ?

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