BULLET for MY VALENTINE
戦争を生き抜いた、英雄の証。それだけでロイの気分は高ぶった。


英雄が、父が、本物のジャクソン・ワーナ-から渡されたモノ。

「次は僕の番だ………」


ロイはひたすら、英雄の名に酔った。

戦争が終わり、国へ戻れば誰もがロイを祝福し、「英雄」と讃える。そして昔のワーナー家の様に幸せに包まれながら、子供に武勇伝を聞かせるのだ。



ロイは誰もいない玄関を振り返り、敬礼した。


「父さん、母さん、行ってきます」



ロイは出征した。
ロイ・ワーナー二等兵が…誕生した。

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