BULLET for MY VALENTINE
もう…駄目だ。

ロイは目をつむり、神に祈る。死にたくない、と。

祈りは―――――




届かなかった。
ロイの後頭部に冷たい銃口が当てられた。




「あ…あぁ…こ…んなはずじゃなかった…のに」


思わず、ロイの口から押し込めていた言葉が、溢れ出た。


「僕……僕はただと、父さんみたいになりたかっただけなんだ…父さんみたいに……格好良い父さんみたいに…」



ただジャクソンに近付くため。
ただ近くで感じたかっただけ。
ただ…「英雄」という父を、追いかけた…だけ。


それは、悪い事なのか?


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