BULLET for MY VALENTINE
「知るかよ」


闇は言う。



「俺だって知りてぇよ。何の為に戦って、殺して、殺されて、それが何になるのかもう解らねぇんだ。ただ…お前が何を考えてるかは解るぜ。死にたくない。生きたい。恐怖に震えたくない。耳を塞ぎたい。何でも解るぜ。………戦争を何も知らない坊っちゃんが、親父か何かに憧れたかは知らねぇが、世の中甘く見てたっていう事実が、だ。―――なぁ坊っちゃん」




今度は、闇が逆に問う。




「人……殺した事、あるか?」


「こ、殺す…あ、あるわけないだろ!?」

「だよな。あるわけないよな。それが普通だ…だがここには普通も異常もねぇんだ。動けば殺す。そこにいれば殺す。ただ殺す。会話なんて一切無い。有るとしたら…I kill youの一言だな。……おっと動くなよ。反射的に引き金引いちまうからな」

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