BULLET for MY VALENTINE
耳を塞ぎたかった。

暗闇がじわりじわりと、ロイの全てを侵食していく。


「お互い、変な世界に生まれちまったな。ついてない。本当に、ついてない。だから次生まれてくる時の事を考えようぜ。想像だけならいくらでも出来る。幸せだと思う事、やろうと思う事、したい事を。それは罪じゃない。だが希望でもない。あえて言うなら……助けだ」


助け――――――

救済――――――


「僕は……い、今生きたいん、だ」

そんなものはいらない。そんなものは欲しくない。

欲しいのは今。今を、生き続ける時間。それが欲しい。

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