BULLET for MY VALENTINE
「我が儘だな」

暗闇に苦笑が響く。


「頼む…頼みます。こ、殺さないで……」

ロイは、自分が最早生きているのかすら分からない。生にどうしてこんなにもとり憑かれているのか。恋しいのか。

国の為なら。そう考えていた自分は、いつの間にか消えていた。

誰の為でもなく。あえて挙げるなら、己の為に。己の命がある為に。


ロイは密かに驚く。

僕は、こんなにも自分の命が恋しかったのか、と。



「そういえば、な」

闇が話を変えた。

「もう、今週中には戦争は終わるとよ。何でも、お前さんの国で反戦デモ隊のクーデターみたいなのが起きたらしくてな」


「…!?」

< 44 / 51 >

この作品をシェア

pagetop