BULLET for MY VALENTINE
父、ジャクソンの顔が脳裏を過る。

「父……さん」


「結局、何の為の戦争だったんだろうな?」

闇は溜め息混じりに呟く。

その言葉は、

疲弊していた。



「別に国のお偉いさん方を恨む気はさらさらねぇよ。加担したのは俺自身だし、お偉いさんもここまで滅茶苦茶になるとは誰も予想出来なかっただろうしな………でもな、誰かが止めるべきだったんだ。こうなる前に」


ロイは、闇にじっと見られている気がした。

哀れみの、目で。



こうなる前に――――


ロイの様に、

戦争に夢、妄想を抱いて、飛び込む者が、

本当は関係が無かった、ただ時代に巻き込まれていった者が、


贖罪の山羊となる前に、


戦争は終えるべきだったのだ。

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