夢ノ夢子のズルい罠
「あいつら――」
「まぁまぁ、コウイチ殿、いいではありませんか――」
「それよりさぁ、もう読んだ、今月の別冊―彼岸花っ――」
「読んだ読んだっ――やっぱり、ゆるふわホイップ―カフェラテ抹茶味を喰らいやがれ――は最高でキュンとなるよねぇ――」
「やっぱり、スバル君っカッコいいよね――でもまさかカノジョのカスミのお母さんとデキてて、あんな肉欲まみれのドロドロ展開になって、つづく――なんて、んもう次号が待ち遠しいよぅ――」
「アニメ化されて、スバル役の月影ナイトさんの声が、これまたピッタリはまるんだぁ――」
「私も観てるっ――いいよねぇ、ナイト様――あのアーバンセレブレートヴォイスで壁ドンされたら私、キュン死しちゃうかもっ――」
「だよねぇ――あっ、現国の課題、夢子に見せてもらわなきゃ――」
「あそこで始まってる、私達も行こう――」
『夢子ーーっ――』
二人のモブ子達は、言いたい事を言い散らし、夢子に群がる集団に加わる――。
だがモブ子達よ――。
驚愕の事実を知るがいい――。
お前達が恋い焦がれる、月影ナイトこそ――さっきまで拒絶し、見下していた、リョウジその人である――。