前を見すえて
「キャァ」


ここはやっぱり琉王司のデパート。

親は
”琉王司が経営しているところしか行ってはだめ”

と言ってくる。



「琉王司~~~」



ソノヨビカタハ ヤメロッッッ!!




「琉王司って呼ばないで」



「なんで?琉王司は琉王司じゃん。


あ、あたしのことは優花でねっ♫」







なぜか僕は思う。


ぜ~~~~~~~~~~~~ったいに
この人には負けたくない。




「琉王司?」



「なんですか」



「このデパートってこんな人達、多いの?」





こんな人たち?





気づけば僕と優花は背の高い5~6人の
柄の悪そうな人たちに囲まれていた。



「よお。


お前さんたち・・・羽祐んとこと琉王司の跡取りだべ?」



「そー・・・だけど」



口に食べ物を含んで言うなっっ



「身代金とか・・・請求できるべさ?」



何弁???




「だべ。


お前さんたち、悪いんだけどもー悪いごとはいわねーだ。
おとなしく捕まってけろ」





「何?おじさんたち」



「おじさん言うなべさ」



僕は羽祐の前にたった。

直感だ。
この人たちは・・・強い。




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