前を見すえて
「ねぇ、

・・・・・・・
おにいさんがた
何でそんな言葉づかいなんですか」



僕は僕より背の高い人たちを見上げる。




「おにいさん?琉王司、バカ????」



「この人たち、きっと・・・
最近琉王司か、羽祐に潰されたグループに雇わ !」


!!!!

ゆだ・・・・・んした・・・・・



倒れこんだ僕を優花が心配・・・・・しようよ・・・。



「何やってんの?」


これだよ!?これ・・・




「お譲ちゃん」


!やめろっ
でも・・・体が動かない。





「ちょっと我慢して・・・ね?」



優花は縛られて、車にさせられてた。
僕も担ぎ込まれるような形で乗る。


なんだ?この感じ。
体は動かないけど意識ははっきりとしてる。




「おい、跡取り」



僕の意識があること・・・わかってるんだ。
でもしゃべる訳ないんじゃ・・・・




「しゃべれるわよ?僕♥」



綺麗な女のひとだった。
甘い匂いのタバコを銜えていた。




「な・・・んですか?」



本当だ。この薬は・・・??





「琉王司に電話をかけろ。じゃなきゃ・・・」


クイッと優花の顎を持ち上げて、あの綺麗な女の人は
たばこを優花の頬に近づけた。



「かけますっ・・・けど」



「けどなんだ」



「しばるのといてください。」


僕はこう見えても、空手5段。
柔道歴15年だ。
合気道もやっている。



「番号を言え。お前を解くわけにはいかないね」




男の人はにかっと笑う。

ぞくっ。
怖い。なんだ・・・この人。





「っ・・・。


・・・・・**-**-******-****です」


「それは琉王司特有の秘密番号だ・・・な?」



「よくご存じで。」




「ツゥルルルルル・・・あ、」






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