朝、起きたら5人の男の子と一緒に監禁されてました。

僕たちは、お互いを傷つけすぎた。

「もう……嫌なんだよぉ……」

「っ、」

全部、疲れた。

あの子を傷つける記憶が頭に残ってることも。

助けようと必死になることも。

全部、全部……。

「もう、疲れちゃった…………」

えへへっと力なく笑った。

「っ、まだ駄目だ。」

「え……?」

僕は、隆太を見た。

「まだ、諦めたら駄目。」

前を向いて堂々としている隆太。

「俺達の罪は、重いものなんだよ?俺達の問題は俺達で解決するんだ。」

「っ、うん…………」

そうだ、弱気になるな。

落ち着け。落ち着け。

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