裏ヤン先生に愛されます


そしていつも通り、センセーのホームルームが始まった。

「んじゃ、1番から自己紹介」

「センセー!毎年俺やけど、わざとやろ!?」

「そんなわけないだろ、ほら」

「酷い!俺は犬賀 奏平や!」

半泣き状態の奏平だけど、皆は笑っていた。

そして昼休み、あたしはセンセーと一緒に裏庭でご飯を食べた。

「やっぱアイツ、遊んだかいがあるな」

「ヘンヘー、鬼」

「何言ってるかわかんねぇーよ」

「鬼」

「何だと?」

センセーがあたしのお弁当の、卵焼きをひょいと食べた。

「あっ、ちょっと!」

「俺にも弁当作って来いって前々から言ってるのに…」

「忘れてた。明日から作ってくるよ」

「早くな」

「うん」

センセーと仲良くご飯を食べて、教室に戻る前にキスをした。

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