裏ヤン先生に愛されます
だけどすぐセンセーは、言葉を繋げた。
「いや、今言え」
「え?」
「いいから、今言ってくれ。俺もそろそろ、言わなきゃなんないことある」
(それは…結婚が11月に早まったとか?)
あたしは余裕の笑みを浮かべてみせる。
「駄目です。ここじゃ言いたくないんです」
「ほぉ…?」
「どんなことを言っても無駄ですよ。そんであたしの志望校は?」
「…まぁいいか。覚えておけ。一応行けそうだけど、お前がここ選ぶなんて…」
「…センセーがす…」
あたしは言葉をためらった。そして、かぶりを振った。
「いいえ、この職業に就きたかったからです」
「そうなんだ」
どこか、寂しそうな笑みを零していた。
「センセー?」
「もういいぞ」
あっという間に話は終わってしまった。だが、本当の話はこれからだ。
(…今日、あたしはセンセーに…)
教室に入ったとき、とても泣きたくなった。
だけどそんな気持ちも押し堪えた。
(お別れしなきゃ)