裏ヤン先生に愛されます


だけどすぐセンセーは、言葉を繋げた。

「いや、今言え」

「え?」

「いいから、今言ってくれ。俺もそろそろ、言わなきゃなんないことある」

(それは…結婚が11月に早まったとか?)

あたしは余裕の笑みを浮かべてみせる。

「駄目です。ここじゃ言いたくないんです」

「ほぉ…?」

「どんなことを言っても無駄ですよ。そんであたしの志望校は?」

「…まぁいいか。覚えておけ。一応行けそうだけど、お前がここ選ぶなんて…」

「…センセーがす…」

あたしは言葉をためらった。そして、かぶりを振った。

「いいえ、この職業に就きたかったからです」

「そうなんだ」

どこか、寂しそうな笑みを零していた。

「センセー?」

「もういいぞ」

あっという間に話は終わってしまった。だが、本当の話はこれからだ。

(…今日、あたしはセンセーに…)

教室に入ったとき、とても泣きたくなった。

だけどそんな気持ちも押し堪えた。

(お別れしなきゃ)

< 198 / 212 >

この作品をシェア

pagetop