ひまわり
「そんな大声で呼ばなくても…なに?」
「ねぇねぇ、バスケ部に【森伸也】って人いるよね?」
自分の席に座った遼くんに、愛実は間髪を容れずに質問を投げ掛けた。
突然の唐突な質問に、遼くんはまた不思議そうな顔をした。
「森伸也って一組の?伸也ならバスケ部だよ。」
不思議そうにしながらも、正直に答えてくれるのが遼くんの良いところ。
愛実はさらに質問を重ねる。
「どんな人?いい人?」
「伸也はいいやつだよ。バスケも上手いし…まぁ俺には敵わないけど。」
「泉谷と比べなくていいから!優しそうなの?」
「…さっきから何なんだよ。」
私が知りたいことなのに、愛実が進んで聞いてくれるから助かる。
黙って二人のやり取りを聞いていた。
でも、さすがに遼くんも怪訝そうな顔をしている。
「伸也が気になるなら紹介しようか?たしか彼女いねぇよ。」
「私は全く興味ない!知りたがってるのは結麻だよね!」
突然話を振られて、驚く私。
まだ二人のやり取りを聞いているだけのつもりだったから、何も考えていなかった。
慌てる私を見て、遼くんが驚いた顔をする。
「は!?永峰が!?何で!?」
この反応は確実に誤解されてるなぁ~なんて考えることは冷静。
けれど、ずっと黙っていた口は上手く動いてくれず、モゴモゴと口ごもる
「えっと…なんていうか…。」
「伸也のこと好きなの?!」
「え!?違うよー!そんなんじゃなくて…。」
モゴモゴと戸惑う私は、遼くんをさらに誤解させてしまったようだ。
この様子を愛実は、笑いを堪えながら見ている。
もうー!!
愛実が変な言い方するからー!!
立ち上がって詰め寄ってくる遼くんに、はっきりとお昼休みにあったことを言ってしまおうと思った。
「あのね…っ。さっき、森くんにっ」
キーンコーンカーンコーン───
口を開いて話を始めたと同時に鳴り出した、お昼休みの終わりを告げるチャイム。
すると、次の授業担当の先生が教室に入ってきた。
現代文の先生なんだけど・・・いつも来るの早いんだよね・・・
「ねぇねぇ、バスケ部に【森伸也】って人いるよね?」
自分の席に座った遼くんに、愛実は間髪を容れずに質問を投げ掛けた。
突然の唐突な質問に、遼くんはまた不思議そうな顔をした。
「森伸也って一組の?伸也ならバスケ部だよ。」
不思議そうにしながらも、正直に答えてくれるのが遼くんの良いところ。
愛実はさらに質問を重ねる。
「どんな人?いい人?」
「伸也はいいやつだよ。バスケも上手いし…まぁ俺には敵わないけど。」
「泉谷と比べなくていいから!優しそうなの?」
「…さっきから何なんだよ。」
私が知りたいことなのに、愛実が進んで聞いてくれるから助かる。
黙って二人のやり取りを聞いていた。
でも、さすがに遼くんも怪訝そうな顔をしている。
「伸也が気になるなら紹介しようか?たしか彼女いねぇよ。」
「私は全く興味ない!知りたがってるのは結麻だよね!」
突然話を振られて、驚く私。
まだ二人のやり取りを聞いているだけのつもりだったから、何も考えていなかった。
慌てる私を見て、遼くんが驚いた顔をする。
「は!?永峰が!?何で!?」
この反応は確実に誤解されてるなぁ~なんて考えることは冷静。
けれど、ずっと黙っていた口は上手く動いてくれず、モゴモゴと口ごもる
「えっと…なんていうか…。」
「伸也のこと好きなの?!」
「え!?違うよー!そんなんじゃなくて…。」
モゴモゴと戸惑う私は、遼くんをさらに誤解させてしまったようだ。
この様子を愛実は、笑いを堪えながら見ている。
もうー!!
愛実が変な言い方するからー!!
立ち上がって詰め寄ってくる遼くんに、はっきりとお昼休みにあったことを言ってしまおうと思った。
「あのね…っ。さっき、森くんにっ」
キーンコーンカーンコーン───
口を開いて話を始めたと同時に鳴り出した、お昼休みの終わりを告げるチャイム。
すると、次の授業担当の先生が教室に入ってきた。
現代文の先生なんだけど・・・いつも来るの早いんだよね・・・