ひまわり
先生が来たことで、クラスメイト達が慌てて自分の席に座る。
遼くんも何か言いたげだったが、仕方なさそうに椅子に座って前を向いた。
変な誤解を解いておきたかったけど・・・先生が来ているのに、話を続けるなんて度胸はありません。
ヴー
ブレザーのポケットに入れてあるスマホが小さく動く。
先生に見られてないのを確認しながら、机の影でそっとスマホの操作をする。
すると一件のメッセージがきていた。
【あとで話の続きな!】
と・・・
送信者は隣の席の遼くん。
チラッと遼くんを見ると、真っ直ぐと前を見ていて、いかにも『授業に集中しています!』って感じ。
【了解です!ホント誤解だから!】
トトトッと返事を送信して私も授業に集中しているフリをした。
放課後───
私は愛実と学校近くのクレープ屋さんに来ていた。
生地とクリームの甘い匂いが鼻をくすぐり、食欲をそそった。
「泉谷の誤解、解けてよかったね♪」
定番の生クリームチョコバナナクレープを食べながら、笑顔で愛実に言われる。
「ホントだよー。まぁ誤解されたのは誰かさんのせいだけど!」
生クリームアップルシナモンを食べながら、目の前の親友を軽く睨む。
「ごめん〜。」と口の横に生クリームをつけたまま謝る愛実。
ふはっと笑い、睨むのをやめる。
「クリームついてるよ。森くんにLINEのIDを渡されたって言ったら、遼くんびっくりしてたなぁ〜。」
授業が終わって、すぐに遼くんの誤解を解こうと話をした。
お昼休みにあったことを一通り話すと、遼くんは安堵の表情を見せた。
でも「連絡はするの?どうするの?」みたいなことを聞かれて、私が返事に困ってしまう始末。
「なんで遼くんは、あんなに焦ってたのかなぁ〜。」
モグモグと口を動かしながら、さっきまでの遼くんを思い出した。
私の発言を聞いた愛実は小さくため息をついて、私をじとっと見る。
「…鈍感なのか、天然なのか…。」
「鈍感?天然?なに言ってるの?」
「別にぃー。」
はっきりとした返事をしないで、クレープを食べ続ける愛実に私は首を傾げた。
遼くんも何か言いたげだったが、仕方なさそうに椅子に座って前を向いた。
変な誤解を解いておきたかったけど・・・先生が来ているのに、話を続けるなんて度胸はありません。
ヴー
ブレザーのポケットに入れてあるスマホが小さく動く。
先生に見られてないのを確認しながら、机の影でそっとスマホの操作をする。
すると一件のメッセージがきていた。
【あとで話の続きな!】
と・・・
送信者は隣の席の遼くん。
チラッと遼くんを見ると、真っ直ぐと前を見ていて、いかにも『授業に集中しています!』って感じ。
【了解です!ホント誤解だから!】
トトトッと返事を送信して私も授業に集中しているフリをした。
放課後───
私は愛実と学校近くのクレープ屋さんに来ていた。
生地とクリームの甘い匂いが鼻をくすぐり、食欲をそそった。
「泉谷の誤解、解けてよかったね♪」
定番の生クリームチョコバナナクレープを食べながら、笑顔で愛実に言われる。
「ホントだよー。まぁ誤解されたのは誰かさんのせいだけど!」
生クリームアップルシナモンを食べながら、目の前の親友を軽く睨む。
「ごめん〜。」と口の横に生クリームをつけたまま謝る愛実。
ふはっと笑い、睨むのをやめる。
「クリームついてるよ。森くんにLINEのIDを渡されたって言ったら、遼くんびっくりしてたなぁ〜。」
授業が終わって、すぐに遼くんの誤解を解こうと話をした。
お昼休みにあったことを一通り話すと、遼くんは安堵の表情を見せた。
でも「連絡はするの?どうするの?」みたいなことを聞かれて、私が返事に困ってしまう始末。
「なんで遼くんは、あんなに焦ってたのかなぁ〜。」
モグモグと口を動かしながら、さっきまでの遼くんを思い出した。
私の発言を聞いた愛実は小さくため息をついて、私をじとっと見る。
「…鈍感なのか、天然なのか…。」
「鈍感?天然?なに言ってるの?」
「別にぃー。」
はっきりとした返事をしないで、クレープを食べ続ける愛実に私は首を傾げた。