私と彼の恋愛理論
そして、二人は毎日同じベッドで寝ている。

これもまた当たり前だと思っていたけど、友達に聞いたらどうやら珍しいことらしかった。

「うちの両親なんて寝室も別だよ。」

そう言うのは友達の雅也だ。

「もしかして、毎日やらしいことしてんのかな。」

からかってきたのは、同じく友達の颯真だ。

学校では性教育の授業が時々あるから、僕も自分がどうやって生まれてきたのかということも知っているし、お父さんとお母さんも夫婦なのだからそういう行為をしていても不思議はないと思う。

「まさか。」

でも、普段の両親の姿からはそんな想像は全くできなくて、僕は全力で否定した。








だけど、そんな僕の予想を裏切るかのように。


お母さんに赤ちゃんができた。

僕がそのことを教えてもらったのは、2学期が始まる日だった。

思えば、夏休みの間、お母さんはずっと体調が悪そうだった。





どうして、今さら?

自分はこのまま一人っ子だと思っていたのに。

なんで、急に?

考えれば考えるほど、疑問は募るばかりだった。

雅也と颯真に話したら、やっぱりからかわれた。

「ほら、やっぱりセックスしてたじゃん。」

そう言いながら二人とも、年の離れた僕のきょうだいに興味があるみたいだ。

「でも、友樹の弟か妹だろ。ちょっと楽しみだな。」

「よかったじゃん。うちは兄ちゃんしか居ないから、年下のきょうだいうらやましい。」

やっぱり持つべきものは友達だ。

この二人に話してよかったと思った。
< 70 / 98 >

この作品をシェア

pagetop