追いかけても追いかけても


「で、大丈夫か?」
私の頭に手をポンっと乗せて聞いてくる。

「うん、もう大丈夫。ごめんね」

「ビビった」
って笑ってくれた。
それだけで少し安心できた。
奏多はここにいるんだって。


幸い誰もこっちを見ていなくて先生に注意されることもなく終わった。
これで注意されたらもうテンションだだ下がりだ。
それに私のせいで奏多達が注意されたら申し訳ない。


私があんな夢を見たのは不安になっているからだろうな。
奏多を信じられないからあんな怖い夢を見るんだ。

寝る前は奏多のあんな顔を見るし、怖い夢見るし今日はいいことがないな。
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