追いかけても追いかけても
「だってムカつくじゃない。とにかく私は行かないわ」
「なあ、八代の事だろ?八代は別にお前になんかしたわけじゃないのにそんな言い方すんなよ」
今まで黙っていた奏多が口を開いた。
八代さんを庇うために。
「は?なに?私がされてなくても、私の大切な友だちがされてんのよ。まあ庇うのはわかるけどね。好きだもんね」
言ってからしまったというような顔をして私と奏多の顔を見る。
奏多は唇を噛んで目線をずらした。
「由紀、今日は2人で宅飲みしよ?ありがとね」
笑顔を見せればもっと怒った。
「なんで!?もっと怒りなよ!あゆ八代さんに奏多取られてんのよ!なんで笑ってんのよ…」
泣きそうな顔の由紀。