追いかけても追いかけても


「本当に悪かった。俺たちの喧嘩に2人を巻き込んで。西条にもしっかり謝る。本当にすまなかった。」

頭を下げて八代さんのしたことを謝っている先輩は本当に八代さんを好きなんだと思った。

これじゃあ奏多はまた失恋なんだ…


「本当にごめんなさい!私…2人に嫌われても仕方ないって思ってる。本当にごめんなさい…」

「もういいよ。これからは絶対奏多を巻き込まないで」

2人をその場に残して学校を出た。
サークルに行こうとしていたのも忘れて早く家に帰りたかった。

頭が混乱する。
どうして私ばっかりこんな思いをしないといけないの?

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