追いかけても追いかけても


ドアをノックする音で目が覚めた。
いつの間にか寝ていたみたいだ。

「あゆー起きてる?お客さんよ、由紀ちゃん!」

私は短く返事をしてドアを開ける。
心配そうな顔をした由紀が立っていた。


あ、連絡しないで帰ってきちゃったんだ。

「連絡しなくてごめんね」

「心配したんだけど。それになんか八代さんは先輩とより戻してるし」


私は由紀を部屋に入れて座るように促した。

それから見たことを話すと由紀は心底冷めた顔をして、「ふざけてるわ」と一言言った。


< 69 / 86 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop