追いかけても追いかけても


つまんない授業…
眠いなあ
なんて思いながら奏多の方を見たら
奏多は八代さんの方を見ていた。

切なそうな瞳で。


そんな目をして彼女を見ないで。
そんな辛そうな顔しないで。
どうして私は八代さんじゃないんだろう…
私が八代さんなら奏多を選ぶのに、どうして八代さんは奏多ではダメだったのだろう…
どうして奏多が好きなのは私ではないんだろう…

考えたって仕方がないのに。
どうしようもないのに。

これ以上奏多の顔を見ていたくなくて顔を伏せて目を閉じた。

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