追いかけても追いかけても


「俺、ずっと八代のこと好きだったんだ。俺と付き合ってくれないか?」

私の前で奏多が八代さんに思いを告げている。
八代さんは驚いたような嬉しそうな顔をしている。


「え?」
声がでたのかでていないのかわからない。
待って!奏多!私は?


2人は手を繋いで行ってしまう。
待って!
呼び止めたいのに2人はどんどん進んで行って見えなくなってしまう。


「奏多!」

私はその場で泣き崩れてしまった。

大学に入ってすぐに好きになった。
たとえ他の人を好きでもよかった。
ただ一緒にいられれば。
でももう奏多は私の側にはいてくれない。
そう思うと涙が止まらない。
どうして私の気持ちは届かないの?
なんで?

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