追いかけても追いかけても
なんだか学校に行くのが恥ずかしい。
由紀と直樹はきっとからかってくるに違いない。
普段はそういうことはしないけど、こういう時はすごくいじってくる。
「どうした?」
「ん?別にー」
今日はうちから学校に向かったのでいつもの時間ではないので2人には教室に行かないと会えない。
「あ、おはよう。2人で登校ということは?」
由紀がニヤニヤしてる。
直樹もニヤニヤしながらこっちを見ている。
「おはよ。うん。あの、やり直すことにしたから…」
奏多は気まずそうに目をそらす。