恋愛事案は内密に
「はい。自動車工場で使っている金型用のロボットアーム、組立作業用ロボットなどの型式はわかります」

「そう。それなら、まかせられるわ」

「じゃあ、そういうことで。森園さん、行きましょうか」

「あ、はい」

「それでは失礼いたします」

挨拶をし、支店をあとにした。

一階のロビーにつくと、郡司さんが声をかける。

「どうでしたか?  会社の雰囲気は」

「さすがに中まではわからなかったですけど」

「向こうの副所長さんもあなたの経歴、気に言ってましたよ。この案件、引き受けますか?」

「……よろしくお願いします」

「わかりました。ちょっとここのロビーで待っていてください。もう一度副所長さんに仕事の案件と御挨拶にいきますので」

「お待ちしています」

玄関近くのロビーの黒い椅子に腰かける。

通用口の自動ドアが開く音がした。

「あ……」
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