世界でいちばん、大キライ。
*
久志にメールを送った桃花は立ち止まり、長い息を吐いて目を閉じた。
仕事を終え、軽く買い物を済ませて帰路に着く途中、桃花は久志にメールを送った。
あの日、あんなふうに別れたままなのがどうしても嫌で。かといって、恋人や友人ではないから仲直りをするような関係でもない。
そんな久志相手に、なにをどう伝えればいいのか桃花なりに頭を悩ませていた。
結局は、取り繕うような言葉も入れず、ただシンプルに自分の決意表明のような内容を送ってしまった。
けれど、それに対して後悔はしていない。
(あとは久志さんの返事(答え)を待つだけ……)
スッと足を踏み出し目を開けると、にょきっと視界に割り込んできた人影に短く声を上げる。
両手を胸に添えて飛び上がるようにした桃花は、すぐにそれがジョシュアだと気付いて胸を撫で下ろした。
「ジョッ……ジョシュアさん!?」
「Hi,モモカ~」
神出鬼没のジョシュアには、未だに驚かされることが多い。
驚いて一歩退いた桃花に構うことなく、ジョシュアはそのまま近づいてきて笑みを浮かべる。
「そろそろシゴト、終わるかなぁと思って」
ニコニコと邪気のない顔で、簡単に桃花のテリトリーに足を踏み入れたかと思えば、次の瞬間にはガラリと表情を変える。
意味ありげに目を細め、形のいい唇の端を上向きにして妖艶に微笑む。
別に何か深い意味があるわけでないとはわかっているのに、その見慣れぬ美しい風貌と大人な表情に、桃花は自然と頬を赤く染めてしまう。
『何か用ですか?』と頭では思っていても、その得も言えぬ緊張感から口が動かない。
久志にメールを送った桃花は立ち止まり、長い息を吐いて目を閉じた。
仕事を終え、軽く買い物を済ませて帰路に着く途中、桃花は久志にメールを送った。
あの日、あんなふうに別れたままなのがどうしても嫌で。かといって、恋人や友人ではないから仲直りをするような関係でもない。
そんな久志相手に、なにをどう伝えればいいのか桃花なりに頭を悩ませていた。
結局は、取り繕うような言葉も入れず、ただシンプルに自分の決意表明のような内容を送ってしまった。
けれど、それに対して後悔はしていない。
(あとは久志さんの返事(答え)を待つだけ……)
スッと足を踏み出し目を開けると、にょきっと視界に割り込んできた人影に短く声を上げる。
両手を胸に添えて飛び上がるようにした桃花は、すぐにそれがジョシュアだと気付いて胸を撫で下ろした。
「ジョッ……ジョシュアさん!?」
「Hi,モモカ~」
神出鬼没のジョシュアには、未だに驚かされることが多い。
驚いて一歩退いた桃花に構うことなく、ジョシュアはそのまま近づいてきて笑みを浮かべる。
「そろそろシゴト、終わるかなぁと思って」
ニコニコと邪気のない顔で、簡単に桃花のテリトリーに足を踏み入れたかと思えば、次の瞬間にはガラリと表情を変える。
意味ありげに目を細め、形のいい唇の端を上向きにして妖艶に微笑む。
別に何か深い意味があるわけでないとはわかっているのに、その見慣れぬ美しい風貌と大人な表情に、桃花は自然と頬を赤く染めてしまう。
『何か用ですか?』と頭では思っていても、その得も言えぬ緊張感から口が動かない。