世界でいちばん、大キライ。
*
(あのチャーム……久志さんのとこにあればいいんだけど)
1DKのアパートでカフェラテを飲みながら携帯を手にそう思う。
恐らく深い眠りについてるのだろう、と思ってはいるものの、昼頃に送ったメールから未だに返事がない。
かれこれ一時間は過ぎたか、と携帯の時刻を確認しては短い息を吐く。
カタン、と諦めたように携帯をガラスのテーブルに置くと、空いた右手を広げるようにして見た。
(なんだか……夢みたい)
その白い手で触れた柔らかい髪。
手を回した背中は広くて、熱くて、心地よかった。
改めて思い返すと、大胆なことをしてしまったと羞恥で顔を赤くする。
ひとりきりで、昨夜のことを思い出して湧き上がるのは、うれしさと恥ずかしさと戸惑いと恐怖……。
(いっそ、酔ってて覚えてないっていう方がいいのかも)
今さらそんなことを言っていても手遅れなのだけれど。
弱気になって膝を抱えるように座っていると、目の前のテーブルの上で携帯が音を上げた。
びくっと肩を大きくあげたのと同時に、心拍数が急激に上がる。
身体を強張らせ、息を止める。
それから少し、時間をおいて、ようやく通常通りの呼吸を繰り返せるほどになってから、ゆっくりと携帯に触れた。
【From 曽我部久志 Sub Re:
部屋に落ちてた。明日、前と同じコンビニで、同じ時間でいいか?】
(あのチャーム……久志さんのとこにあればいいんだけど)
1DKのアパートでカフェラテを飲みながら携帯を手にそう思う。
恐らく深い眠りについてるのだろう、と思ってはいるものの、昼頃に送ったメールから未だに返事がない。
かれこれ一時間は過ぎたか、と携帯の時刻を確認しては短い息を吐く。
カタン、と諦めたように携帯をガラスのテーブルに置くと、空いた右手を広げるようにして見た。
(なんだか……夢みたい)
その白い手で触れた柔らかい髪。
手を回した背中は広くて、熱くて、心地よかった。
改めて思い返すと、大胆なことをしてしまったと羞恥で顔を赤くする。
ひとりきりで、昨夜のことを思い出して湧き上がるのは、うれしさと恥ずかしさと戸惑いと恐怖……。
(いっそ、酔ってて覚えてないっていう方がいいのかも)
今さらそんなことを言っていても手遅れなのだけれど。
弱気になって膝を抱えるように座っていると、目の前のテーブルの上で携帯が音を上げた。
びくっと肩を大きくあげたのと同時に、心拍数が急激に上がる。
身体を強張らせ、息を止める。
それから少し、時間をおいて、ようやく通常通りの呼吸を繰り返せるほどになってから、ゆっくりと携帯に触れた。
【From 曽我部久志 Sub Re:
部屋に落ちてた。明日、前と同じコンビニで、同じ時間でいいか?】