世界でいちばん、大キライ。
「クレマがいい具合に厚い。まぁ、リョウのことだし、豆の管理も徹底している結果だろうケド」
女性のように綺麗な色をした唇にカップを寄せて、ひと口含んだ後にジョシュアが言った。
満足そうな瞳には、少し崩れたリーフが浮かぶ水面を映し出す。
「そりゃあ、それで人生勝負してるようなもんなんだから。当然だろ?」
カウンターを挟んで立つ了が誇らしげに笑いながら言うと、ジョシュアはちらりと桃花へ視線を向けた。
「デモ、彼女のウデでさらに引き立ってる」
「あの子も、まだ若いけどもう5年以上熱心にやってるからな」
「ヘェ……。リョウ、彼女の名前は?」
「葉月桃花ちゃん。なんだよ。早速ナンパか?」
カップを片しながら呆れ顔で了が言うと、ジョシュアはニッと口角を上げる。
窓際の席から戻ってくる桃花を見つめたあとに、カウンターチェアをくるりと戻し、了に笑い掛けた。
「リョウ。オレ、あのコ貰って帰ってもいい?」
「……は?」
聞き間違え、もしくは、日本語の意味を履き違えているのかと、了は目を見開き声を上げた。
一方ジョシュアはニコニコと笑顔を振り撒いて、背後までやってきた桃花を振り返る。
「モモカ」
「えっ」
桃花は、サラッとブロンドの髪を靡かせたジョシュアに名前を呼ばれて硬直する。
ジョシュアの真後ろで足を揃えて立ち止まると、視線の高さが同じであることにドキリとする。
その透き通った瞳が自分をジッと見つめていることに、戸惑いと緊張を隠せない。
何も言えず、目も逸らせず。
肩を上げたまま固まっている桃花に、ジョシュアはにっこりと目を細めて言った。
「〝モモカ〟。カワイイ名前だね」
「え、いや、その……ありがとう、ございます」
ドキドキと脈打つ心臓に、カップふたつ乗せたトレーを握る力を込める。
そうでもしなければ、トレーを落としてしまいそうだったから。
そして、次の言葉に、桃花は本当にカップを割りそうになってしまうくらい、驚いた。
女性のように綺麗な色をした唇にカップを寄せて、ひと口含んだ後にジョシュアが言った。
満足そうな瞳には、少し崩れたリーフが浮かぶ水面を映し出す。
「そりゃあ、それで人生勝負してるようなもんなんだから。当然だろ?」
カウンターを挟んで立つ了が誇らしげに笑いながら言うと、ジョシュアはちらりと桃花へ視線を向けた。
「デモ、彼女のウデでさらに引き立ってる」
「あの子も、まだ若いけどもう5年以上熱心にやってるからな」
「ヘェ……。リョウ、彼女の名前は?」
「葉月桃花ちゃん。なんだよ。早速ナンパか?」
カップを片しながら呆れ顔で了が言うと、ジョシュアはニッと口角を上げる。
窓際の席から戻ってくる桃花を見つめたあとに、カウンターチェアをくるりと戻し、了に笑い掛けた。
「リョウ。オレ、あのコ貰って帰ってもいい?」
「……は?」
聞き間違え、もしくは、日本語の意味を履き違えているのかと、了は目を見開き声を上げた。
一方ジョシュアはニコニコと笑顔を振り撒いて、背後までやってきた桃花を振り返る。
「モモカ」
「えっ」
桃花は、サラッとブロンドの髪を靡かせたジョシュアに名前を呼ばれて硬直する。
ジョシュアの真後ろで足を揃えて立ち止まると、視線の高さが同じであることにドキリとする。
その透き通った瞳が自分をジッと見つめていることに、戸惑いと緊張を隠せない。
何も言えず、目も逸らせず。
肩を上げたまま固まっている桃花に、ジョシュアはにっこりと目を細めて言った。
「〝モモカ〟。カワイイ名前だね」
「え、いや、その……ありがとう、ございます」
ドキドキと脈打つ心臓に、カップふたつ乗せたトレーを握る力を込める。
そうでもしなければ、トレーを落としてしまいそうだったから。
そして、次の言葉に、桃花は本当にカップを割りそうになってしまうくらい、驚いた。