あたしはお姉ちゃん、彼は弟。
〈颯真side〉


「あー言っちゃったよ…。」


俺は自分の部屋のベッドに転びつぶやいた。


さっき俺は夏依…いや、姉ちゃんに秘めていた想いを言ってしまった。


ずっと黙っとくつもりだったけど、俺は嫉妬して抑えきれなかった。


数十分前にさかのぼる。


リビングにいると夏依の携帯が鳴った。


夏依の携帯…なんで置いてあんの…?


ちらっと誰からか見ようとディスプレイを覗くと『城山晴一』ってでていた。


城山…?


確か…夏依の友達だっけ?


まだ夏依が中学にいた時に見たことある。


俺は当時 『こいつは夏依が好き』だと思っていた。


勘だけど…俺が夏依を見る目と同じだった。


城山って奴からメールか…。


なんか嫌な予感がする。


「な…ない!」


夏依の声がした。


携帯探してんのかな?


仕方ない。


持っててやるか。


俺が夏依の部屋に行きドアノブに手をかけたその時、


「携帯どこよー!!」


夏依が叫んだ。


かわいい…!


そう思いつつも俺はドアを開け、生意気ないつもの態度で夏依に話しかける。


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