あたしはお姉ちゃん、彼は弟。
これは…恋?


相手が他の人なら迷わず恋って思ってる…。


なのに、なんで今あたしは恋してると言いきれないの?


「夏依?決まった?」


あたしは答えなかった。


ただ止まっていた涙がまた溢れて流れるだけ…。


颯真はあたしの涙を手で拭いながら言った。


「そんなすぐにはでないよな。また今度聞くから考えといて?な?姉ちゃん…。」



颯真はあたしの部屋から出ていった。


そっか…。


『姉ちゃん』


そう言われてわかったよ…。


なんであたしは恋してると言いきれないのかが…。


『弟』っていう他の人にはない壁があったから…。


『弟』っていうのが、あたしの気持ちを抑えてたんだ…。


こんな短時間で咲いた恋の花のつぼみを…。


さっきまで弟だった人は…


たった10分で好きな人になりました…。


颯真の性格なんて昔から知ってるけど…


あたしは10分で恋に落ちた…。


あたしが言うのも変な気がするけど…


恋に時間なんて関係ない。


恋の花のつぼみは…満開になった。


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