あたしはお姉ちゃん、彼は弟。
「なんで俺はまだ小学生なんだ?って…なんで俺は弟なんだ?って…悔しかった。そのころの俺はもう夏依をお姉ちゃんとして見れなくなってて…『夏依』って呼ぶようになったんだ。」


全く気づかなかったよ…。


あたし…知らず知らずの間に颯真を傷つけてたかも…。


「でもな?今なら大丈夫だよ。」


な…何が…?


「もし夏依が俺の気持ちに受け入れられないなら…俺は夏依をお姉ちゃんって思うようにする。もし受け入れられるなら…今まで通りだよ。」


颯真の気持ちを…


受け入れるか…受け入れないか…


ねぇ?


あたしは受け入れるの?


受け入れないの?


自問自答してみる。


今までのあたしなら弟としてしか見てなかったから…


答えは『NO』…


そうすぐに出ていたと思う。


でも颯真の話を聞いている時…


ずっとドキドキしてた。


颯真の一言一言にドキドキしてた。


弟として見ようと思っても、あたしの体は正直で…


変えることができない真実なんだ…。


笑ってる颯真…怒ってる颯真…泣いている颯真…悲しそうな颯真…


今のあたしの頭の中は…颯真でいっぱいになってる…。


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