これが私の王子様

 やはり、気の合った人と一緒にいたい。

 その中でふと湧いたのは、ゆかとの婚約の話。

 最初は父親が勝手に盛り上がっていることであったが、よくよく考えればゆかは最高の女性。

 なんという、運命の巡り会わせか。

 この縁(えにし)に、和人は感謝してしまう。

「その……いつか……」

「そう、いつか」

 その先に続く言葉はなかったが、ゆかは和人が何を言いたいのか理解することができた。

 勿論和人もゆかが何を言いたいのか理解できたので、恥ずかしさのあまりあやふやな言い方をする。

「で、水沢さん」

「は、はい」

「そろそろ、戻ろうか。戻らないと授業に遅れてしまうし、それに誰かに見られたら厄介だから」

「わかりました」
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