これが私の王子様

(この先、どうなってしまうのだろう)

 が、和人の本音。

 できるものなら、ゆかとの関係を発展させたい。

 一緒にどこかに出掛け、彼女の手料理を楽しむ。

 その「普通」ができないのだから、和人にとっては苦痛そのものになってしまう。

(父さんに、相談しよう)

 いい内容が思い付かないのなら、父親に相談するのが一番。

 それにこの件は、和人以上に雅之がノリ気。

 それに巨大グループの会長が「彼女が、息子の婚約者だ」と言えば、流石に大人しくなるだろう。

 と、和人は願う。


◇◆◇◆◇◆


 その夜。

 和人は、父親に電話をする。

『何故、知っている』
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