LB4

結局自分で調べながら何とか処理を完了したけれど、それに時間を取られて任された仕事を完了した頃には、すでに8時を回っていた。

何か気晴らしに買い物でもしたいけれど、これから出掛けたって、ショップはすぐに閉店だ。

まっすぐ帰るのも、何となく悔しいなぁ。

大悟にでもご飯に付き合ってもらおうか。

エレベーターを待ちながら考えていると。

「千佳ちゃん、お疲れさん。まだいたんだ」

「城山(しろやま)さん、お疲れ様です!」

うちの部署で一番かっこいいと密かに憧れていた城山さんが、声を掛けてくれた。

わーどうしよう超ラッキー!

6月1日にこの部署に配属されたその日から、ずっといいなと思っていた人だ。

エレベーターが一緒になっただけで嬉しくなって、頭の中から大悟の顔が消えた。

「顔が疲れてるね。仕事覚えるのは大変?」

気にかけてくれてるんですか?

これって脈ありってことですか?

どうしようドキドキしてきた。

「はい……。言われた通りにやっても上手くいかないことがたくさんあって」

「ははは、そうだよね。応用が求められるよね、うちのアシスタントは」

「早川先輩も忙しそうだし、あんまりちゃんとは教えてもらえないんですよね……」

ついちょっと愚痴っぽくなっちゃった。

腹いせってわけじゃないけど、早川先輩も城山さんに色目を使ってるっぽかったから、株を落としてやりたいという気持ちも働いた。

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