LB4
城山さんはおかしそうに笑う。
「早川は手取り足取りっていうよりは、谷底に落として自力で這い上がってこいって言うタイプだよね。怒らすと超怖いし」
「そうなんです。だから質問しに行くのも怖くって。勇気出して聞きに行っても、自分で調べろって突き放されることが多いんです」
「ははは、そっかそっか」
会社のビルを出て最寄りの駅までの道のりで城山さんとお喋りができた私は、
「それじゃ、また明日ね」
「はい。話を聞いてくれてありがとうございました」
と改札で別れた頃には、すっかり彼を好きになってしまっていた。
カッコ良くて優しくて、今まであまり関わりのなかった私をも気にかけてくれる。
あーキュンキュンした!
こんな人が、彼氏になってくれたら嬉しいなぁ。
数日後、新しい恋の訪れを大悟に報告すると、大悟は思いっきり眉間にシワを寄せて告げた。
「身の丈に合ってないと思うぞ」
何よ、いつも身の丈身の丈って。
そんなに私はレベルの低い女なわけ?
全然そうは思えないけど。
「どうしてこうも毎回毎回、千佳が好きになるのは“一番”の男なんだろうな」
「一番カッコイイから好きになったんじゃないの。疲れてる私を気遣って声を掛けてくれたから好きになったんだもん」
「どっちにしても、千佳じゃ無理だって」
「どうして?」