LB4

城山さんには、私の考えは社会的には間違っていると認めろと言われた。

認めればいいのね?

やってやろうじゃないの。

「そっか。じゃあ認める。私は中二病」

口に出すと、また胸がキリキリ苦しくなった。

認めるのってすごく悔しい。

自分が劣っている人間だと自ら周囲に知らしめているようで恥ずかしい。

これが精神的に大人になるための洗礼?

「お、認めるか。一歩成長したな」

なにその言い方、同い年のくせに超ムカつく。

偉そうに言わないでよ。

そう思うけれど、きっとこの考えも間違っているのだ。

自分の欠点を認めるって、頭が痛くなるほど苦しい。

そんなことないよ!って全力で否定してしまいたい。

認めなければ、心は楽できる。

私は今まで、その楽ばかりしてきた。

だから成長できずに思春期をこじらせている。

「この間は、怒って帰っちゃってごめん」

「そうだな。悪目立ちしてたし、すげー恥ずかしかったぞ」

そうか。

私は思いっきり怒鳴って店を出たからスッキリしたけれど、残された大悟は恥ずかしい思いをしたのか。

自分の望まない言葉をかけられたからといって、怒って、怒鳴って。

おまけに相手に恥をかかせたうえ、自分は己の考えをはっきり言える大人だと都合の良い主張を展開した。

自分のやったことの痛さを、今初めて痛感した。

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